ヤフーを傘下に持つZホールディングス(HD)とLINEは2019年11月18日、経営統合で基本合意した。2019年12月をめどに最終契約を結び、2020年10月までの統合完了を目指す。 幅広いサービスを持つ両社だけに、統合の狙いや効果は広範囲に及ぶ。その中でも注目なのは、両社が同日朝に発表したリリースで統合効果の1番目として挙げた「データの活用」だ。 「最もまずい組み合わせかもしれない」 マーケティングでの活用を考えれば、1億人を超えるとされる巨大な顧客基盤が生み出すデータを1つの企業グループが持つメリットは計り知れない。2011年の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で「パーソナルデータは次世代の石油」と指摘されたように、次世代の主要な資源争いにおいて、日本市場で一歩抜きんでた存在になったことは間違いない。 利用者にはより個人に合った利便性の高いサービスが提供されるようになるだろうと
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