︵2013年5月16日付 英フィナンシャル・タイムズ紙︶ スズキの鈴木修社長は、円安への疑問を投げかけた︹AFPBB News︺ 日本の円高撃退を設計した人たちが、日本の自動車業界の大御所である鈴木修氏のことを、ちょっと恩知らずではないかと思ったとしても仕方ないかもしれない。83歳のスズキの社長は先週行われた決算説明会で、自社の利益を50%押し上げる助けになった円安そのものに疑問を投げ掛けた。 ﹁﹃おい、大丈夫か﹄と聞きたくなるくらいの円安だ﹂。鈴木氏はこう述べた後、日本製造業の経済学について、円高撲滅の最高司令官である安倍晋三首相に真っ直ぐに向けられたように見えるミニ講義を一席ぶった。 ﹁我々はインドやタイ、インドネシアに設備投資しているから、にわかに円安になったからと言って︵突然日本に︶戻ることはできない﹂ 賃上げや雇用拡大への期待は報われるか? 鈴木氏のメッセージは、期待を弱めるた