ポスト・マネタリズムの金融政策、翁邦雄 いい意味でも、悪い意味でも、アベノミクス、そして黒田日銀の異次元緩和で煽られていた株価や為替が、振り戻されてきました。そこで、僕もちょっと長期的な日本の行く末を考えようかと思い、最近、色々と本を読んでいるところです。すでに2年も前ですけど、本書は発売された当時、金融関係者の間で評判が良い本だったので買ってあったのですが、本棚の肥やしになっていたので、改めて読んで見ました。 う〜ん、じつによくまとまっているすばらしい金融政策の教科書です。最近の重要なトピックを、過去の中央銀行の歴史や、様々な学説を紹介しながら、とてもわかりやすく解説してあります。著者は日本銀行金融研究所長などを歴任し、日本銀行の金融政策の理論的支柱を提供していた経済学者です。この数カ月間は、アベノミクス・ブームで、軽そうな経済評論家が1、2週間ぐらいで粗製乱造したような本が溢れかえって
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