青柳 卓雄さん︵あおやぎ・たくお=日本光電青柳研究室長︶18日、老衰で死去、84歳。葬儀は近親者で行った。喪主は長男康敏さん。 ︻写真︼パルスオキシメーターを発明した青柳卓雄さん74年、採血せずに血液中の酸素濃度を測る﹁パルスオキシメーター﹂を発明した。光を出す装置を指先につけるだけで皮膚の上から簡便に計測でき、手術中の酸欠死が激減したほか、酸素過多による未熟児網膜症の防止や、救急現場での救命率の向上に貢献した。 胃カメラと並ぶ日本発の医療技術の代表例として知られ、新型コロナウイルスでも、治療や重症化の目安を知る上で必須の機器となっている。15年、米電気電子学会︵IEEE︶が医療分野の技術革新に贈る賞を日本人で初めて受賞。最近まで同社で技術開発にかかわっていた。
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