16年の夏季五輪開催地に選ばれたブラジル・リオデジャネイロの招致委員会は5日、東京都の石原慎太郎知事が、ライバル都市のイメージを損なう論評を禁じた国際オリンピック委員会︵IOC︶の規則に抵触する発言をしたと非難する声明を出した。6日にIOCに正式に抗議をするという。 石原知事はIOC総会から帰国した4日の記者会見で、﹁例えば、ブラジルの大統領が来てですね、聞くところ、かなり思いきった約束をアフリカの︵IOC委員の︶諸君としたようです。それからサルコジ︵仏大統領︶がブラジルに行って﹃フランスの戦闘機を買ってくれるなら︵五輪招致で︶ブラジルを支持する﹄とか﹂と発言し、開催都市選考に絡んだ裏取引の可能性を示唆した。 また、開催地選考に関して﹁目に見えない非常に政治的な動きがあります﹂とも話していた。 リオの招致委の声明について、都幹部は﹁どの発言を指しているのか分からず、対応のしようがない