目がおかしいんじゃないですよ。 胴体に翼が斜めについてる﹁AD-1斜め翼試験機﹂です。 スピードを上げると0度から最大60度の角度まで翼がぐいぐい回っていきます。一瞬、斜めに飛んで見えますよね。 この斜め翼のアイディアを思いついたのは、NASAエイムズ研究センターのエンジニア、ロバート・ジョーンズ博士です。風洞試験で超音速機︵最大マッハ1.4︶に斜め翼を取り付けると燃料は普通の翼の半分で済む可能性もあることがわかり、いっちょ実機作って調べてみよう! ということに。 こうして立ち上がったのが、﹁AD-1﹂研究プロジェクトです。 実験で知りたかったのは、そんな飛行機があったら航空力学的にどんな特徴を持ち、操縦にはどんな制御法則が要求されるんだろうか? という部分です。 1970年代には遠隔操作の低速・低コストの設備でまずは実験。予想通り、傾斜角45度を超えると空力弾性やピッチ-ロールカップリン
![NASA幻の珍機](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/022f585bca5ebeda55d4649f3879d6f8bba76868/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.media-platform.com%2Fgizmodo%2Fdist%2Fimages%2F2011%2F01%2F110119_ad-1-nasa-oblique-wing2-w960.jpg)