![プーチン本その5−7:木村『プーチン』3巻セット:冗長な記述に埋没するが中身は悪くないし、最終巻は優秀。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/02a0968d9b805d9948612a49a9bb3b7a73f393c4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51wsvQ7d2nL._SL500_.jpg)
時宜に適したという言葉が、今現在これほどどんぴしゃに当てはまる本はないでしょう。水島治郎さんより新著『ポピュリズムとは何か 民主主義の敵か、改革の希望か』(中公新書)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。 http://www.chuko.co.jp/shinsho/2016/12/102410.html イギリスの国民投票でEU離脱が多数を占め、アメリカではトランプが大統領に当選するという「アヌス・ホリビリス」の年末を飾るにふさわしい本ですが、例によってすっぽこすっぽこ刊行される粗製濫造新書と違って、そこはさすが中公新書、かつて『反転する福祉国家』でオランダモデルともてはやされるオランダの「影」の部分と、しかしそれが「光」と表裏一体であることを見事に浮き彫りにして見せた水島さんの手により、現代ポピュリズムを論じる際に必携の一冊となっています。 イギリスのEU離脱、反イスラム
安冨歩氏の『満洲暴走 隠された構造』(角川新書)を読んだ。 満州と華北など他の中華地域とは、歴史的社会的に異なる構造を持っていた。満洲が清(女真族)の父祖の地であることから、長らく開発を免れた土地であり、清朝末期に急速に開発がすすめられた時、他の地域とは違って、鉄道という近代的装置と、中央の都市の集中的経済構造という特徴を持つことになった。 その結果、広範な新興開発農地は、当初から市場化され、国際市場に向けて作付けされた大豆のモノカルチャーを初めから特徴とする。それによって、満洲の大森林は、たちまち広大な大豆農場に変貌していった。 それに対して、他の地域は伝統的にもっと多様な農業が営まれ、より自給的な経済を営んでおり、それに対応して市場も、地域の定期市が主であり、商人はそれら定期市を経めぐるようにして商取引を行った。このような流通システムでは、どこか特定の中心があるわけではなく、多くの地域
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