︽プロデューサーから作品の規模や内容についての概要を聞く。この時点で70分のオリジナルビデオで、予算9000万︵音響制作費を除く︶であること、及びキャラクターデザインは、原作者竹内氏の要望で江口寿史氏ということだけは確定していた︾80年代後半から90年代にかけて盛んに作られたOVA︵オリジナルビデオアニメ︶。テレビでも映画館でも公開されない、アニメファンが購入、もしくはレンタルビデオで消費するアニメを指す。﹃パーフェクトブルー﹄もそうしたOVA作品のひとつとして作られ、そして、忘れられていくはずだった。 だが前述の﹁戦記﹂から今敏本人の言葉を引用すれば、︽スケジュール的にあまりに無理が多いことと、内容的に自分には合わないということで断ろうかとも思ったのだが、“初監督”という魅力に釣られてしまった︾。 だが、当初はアニメファン向けのOVAとして日本国内で消費されて終わるはずだったこの作品は
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