文化とmobileに関するCujoのブックマーク (2)
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今から約10年前。日本中の女子中高生の間で大流行した、﹁ケータイ小説﹂を覚えているでしょうか。10代の読者の方々はご存じないかもしれませんが、ケータイ小説は当時日本中で大ブームを巻き起こしたコンテンツであり、2000年代の若者文化を語る上でも重要なキーアイテムなのです。 ケータイ小説とはその名の通り、﹁ケータイ﹂で書かれ﹁ケータイ﹂で読む小説のこと。今でいう﹁ガラケー﹂で書かれたその小説は、素人が﹁実話﹂を元に書いたものがほとんどだとされています。 ただ、2017年現在、ケータイ小説という単語を久しく聞かなくなってしまいました。あれだけ流行したケータイ小説文化は、一体なぜ廃れてしまったのでしょうか。 今回はその歴史と背景を交えながら、なぜケータイ小説が若者たちの間でブームになり、なぜ急速に人気が衰えたのかを探っていきたいと思います。 参考文献 ﹃ケータイ小説的。 “再ヤンキー化”時代の少
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宇野常寛責任編集﹁PLANETS vol.8﹂巻頭特集 ﹁21世紀の︿原理﹀―ソーシャルメディア・ゲーミフィケーション・拡張現実﹂所収 ﹁3.11が生み出した “おしゃべり”の楽園﹂第2章より抜粋 ■PCとは隔絶したガラケーのメールの文化 ガラケー文化と一口に言っても、その姿は多岐に亘ります。ここでは、私たちにとって、かつて最も身近だったガラケーのサービス―メールサービスに絞り込んで、議論を進めていこうと思います。 と言っても、メールサービスがガラケー文化特有のものだったと言われても、あまりピンと来ない人が多いかも知れません。しかし、日本のケータイのメール文化は、実は世界的にも極めて特殊なものでした。もちろん欧米のケータイなどにも、SMSを搭載しているものはありましたが、その場合でさえも大抵は通話で済ませることが多かったと聞きます。それに対して日本の携帯電話では、わざわざ端末の狭い表面の中
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