(英エコノミスト誌 2014年10月4日号) 資源価格の下落は世界経済が減速していることを示している。 コモディティー(商品)市場の功績を称えよう。同市場は決して退屈ではない。2000年から2011年にかけて、コモディティー価格の様々な指標は3倍に跳ね上がり、世界経済の成長を易々と上回り、マルサス主義者のヒステリーを煽った。 裕福な投資家のジェレミー・グランサム氏は当時、人類を破滅させるのは「ピークオイル」ではなく、むしろ「ピークに達したその他すべてのもの」だと指摘した。 だが、その後コモディティー価格は約25%下落し、6月以降だけで約11%下落している。だが、これは純粋に有益なことではない。 悲喜こもごもの相場反転 この運命の逆転は、当然ながら、資源の純輸出国よりも純輸入国にとってはるかに朗報だ。消費者にとっては、天然ガスやコメの価格下落は減税のようなものだ。家計により多くの可処分所得を
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