カナダと欧州連合(EU)が締結を目指す包括的経済貿易協定(CETA)についての会合が開かれたベルギー・ナミュールのワロン地域議会前で行われたCETAに反対する抗議行動で掲げられた立て看板(2016年10月21日撮影、資料写真)。(c)AFP/Belga/BRUNO FAHY 【10月22日 AFP】欧州連合(EU)とカナダが締結を目指す包括的経済貿易協定(CETA)に署名する権限をベルギー連邦政府に与えるよう、ベルギー南部ワロン(Wallonia)地域を説得する交渉が21日、失敗に終わった。これにより7年かけて交渉してきたCETAの調印が不可能となり、カナダはEUを激しく非難した。 仏語圏のワロン地域政府首相との交渉を終えて出てきたとき、カナダのクリスティア・フリーランド(Chrystia Freeland)国際貿易相は今にも泣きだしそうだった。 フリーランド国際貿易相は「私の、そしてカナ
5月中旬以降、米WTI原油先物価格は1バレル=45ドルから50ドルの間で推移してきたが、ここに来て下落傾向が顕著になってきている。7月26日のWTI原油先物価格は3カ月ぶりに同42ドル台に下落した。 市場関係者の嫌気を誘った直接の原因は、米国の石油リグ(掘削装置)稼働数が4週連続で増加したことだ。ただしシェールオイルの生産量は減少を続けたままである。原油市場で弱気ムードが支配している真の理由は、ドライビングシーズンの真っ最中なのに米国のガソリン在庫が4月以来の高水準になっているからだ。夏の最盛期としては少なくとも10年ぶりの高水準にある。 筆者は以前のコラム(「原油価格が下落し始めた本当の理由」)で昨年と同様に米国でガソリン在庫が増加する兆しが出ていることを指摘したが、この認識が市場関係者の間に広く浸透したようだ。 中国のガソリン在庫が記録的な水準に 米国ではガソリン需要も石油需要全体も堅
カナダ西部アルバータ州で遠方に立ち上る山火事の煙(2016年5月7日撮影)。(c)AFP/Cole Burston〔AFPBB News〕 その要因はクウェートの石油産業労働者の大規模スト(4月18日から日量約170万バレル減少、デモは3日で終息)とカナダ・アルバータ州の大規模な山火事(5月1日に発生、日量約100万バレルのオイルサンドの生産が停止)である。 このところ原油市場では、米国での原油在庫が高止まりしているにもかかわらず、シェールオイルの急速な減産を見込んで原油価格が上昇するとの見方が優勢だった(5月2日付ブルームバーグ)。これにクウェートのストやカナダの山火事が加勢したため、原油価格は2016年2月に付けた最安値(1バレル=26.19ドル)から約60%以上の急回復を示している。 4月27日付ブルームバーグによると、原油価格が同45ドル近辺に回復したことで「石油業界の新たなマジッ
なぜサウジアラビアは原油の生産調整に慎重なのか。エジプト・カイロで会談したサウジアラビアのサルマン国王(左)とエジプトのシシ大統領(2016年4月7日撮影、資料写真)。(c)AFP/HO/EGYPTIAN PRESIDENCY〔AFPBB News〕 米ビジネスニュース専門ウェブサイト「ビジネスインサイダー」(4月7日付)は仏ソシエテ・ジェネラルのアナリスト、アルバート・エドワーズ氏の警告レポートを掲載した。エドワーズ氏が注目しているのは米国企業の利益の急激な減少である。これにより多額の債務を抱えている企業が大量倒産に追い込まれるというのだ。 また、4月8日付けロイターによれば、米国の主要500社の今年第1四半期の1株当たり利益は前年比7.6%減少するという。3四半期連続の減益となれば2008年のリーマンショック以来となる。 2015年末時点の予測では今年第1四半期は約2%の増益に転じるも
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