﹁That's too harsh︵それって、厳しすぎるよ!︶﹂――。マレーシアの最大紙﹁ザ・スター﹂︵英字紙︶は紙面を大きく割き、日本の桃田に対する処分決定に批判的な記事を掲載した 文中敬称略 リオデジャネイロ五輪で金メダルが期待されていた世界ランキング2位のバドミントン選手が不祥事で五輪出場が見送りになるという前代未聞の事件は、日本のスポーツ界および日本社会を大きく揺れ動かす問題に発展し、国際社会にも波紋を呼んでいる。 しかも、私生活に至るまで批判を受ける日本の﹁集団いじめ構造﹂は、かつて日本初のメジャーリーガーで日本人選手に大リーグの道を切り開いた﹁野茂騒動﹂を髣髴させるほどの深刻さだ。 言い換えれば、今回の﹁桃田事件﹂が一方で、日本のスポーツ界、ひいては日本の社会風潮の暗部を炙り出し、将来的には日本が“痛い代償”を支払う結果を引き起こすかもしれない危険性をも帯びているのではないだろ