もうすぐ講談社から刊行される﹃脱グローバル論 日本の未来のつくり方﹄︵平川克美・小田嶋隆・中島岳志・イケダハヤト・高木新平 ・平松邦夫との共著︶の﹁まえがき﹂を予告編代わりにアップしておきます。 こんな本です。 はじめに 脱グローバリズム宣言 みなさん、こんにちは。内田樹です。 これはシンポジウムの記録ですから、たくさんの方たちの発言が収録されています。全発言者を代表して﹁はじめに﹂を書くというのは、ちょっと私には荷が重いのですが、全セッションに参加したのが私と進行役の平松邦夫さんと2人だけでしたので、立場上、ひとことご挨拶を申し上げます。 このチームができた最初のご縁は、平松さんが現役の大阪市長だったとき中之島で開かれた教育関係のシンポジウムでした。平松市長が司会を務めてくださり、鷲田清一大阪大学総長︵当時︶、釈徹宗相愛大学教授、そして私の4人で﹁大阪の教育﹂についておしゃべりをしまし