世界最大の半導体メーカーであるインテルの最高経営責任者︵CEO︶だったアンドリュー・グローブ氏が2016年3月16日に亡くなった。1990年代の米国の産業競争力の復活を象徴する経営者であり、激動の歴史に翻弄された人生でもあった。 ﹁あなたの今日の顔色は極めて良くない。インテルのここ数年の成長が速すぎて、業務量が急激に増えて無理をしているからではないのか?﹂ 1994年の株主総会 1994年5月4日。米ニューメキシコ州アルバカーキで開催されたインテルの定期株主総会。筆者は、こんな質問を社長兼CEO︵最高経営責任者︶アンドリュー・グローブ氏にした。 なんで、こんな失礼な質問をしたのか? グローブ社長とは何度も会っていたが、この日は、本当に顔色が土色だったのだ。それにちょっと、会見場の雰囲気を変えたいといういたずら心もあった。 1990年代前半、インテルは猛烈な勢いで成長した。その勢いは毎年株主
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