フランスと思想に関するHige2323のブックマーク (3)
-
前回︵エマニュエル・トッド氏﹁第3次世界大戦が始まった﹂︶において、フランスの歴史人口学者であるトッド氏は、ロシアのウクライナ侵攻に対する認識を示した。では、戦争終結への道筋をどのように見いだしているのか。また、日本のウクライナ戦争への対応をどのように評価しているのか。ロングインタビューの後編をお届けする。 1951年フランス生まれ。パリ政治学院卒。英ケンブリッジ大学で博士号を取得。家族構成や出生率、死亡率から世界の潮流を読む。76年の著書で旧ソ連の崩壊を予言した。米国の衰退期入りを指摘した2002年の﹃帝国以後﹄は世界的ベストセラーに。その後もアラブの春、トランプ大統領誕生、英国の欧州連合︵EU︶離脱を言い当てた。6月17日に﹃第三次世界大戦はもう始まっている﹄︵文春新書︶を出版予定︵写真‥Abaca/アフロ︶ トッドさんはロシアのウクライナ侵攻により、﹁第3次世界大戦が始まった﹂と指摘
-
新型コロナで経済的に影響を受けた大学生たちが食料を受け取るために並んでいた/2021年10月4日、パリ︵写真‥Nola Green/Anadolu Agency via gettyimages︶ 家族人類学の視点から、新しい世界像と歴史観を提示してきたフランスの“知性”エマニュエル・トッド氏︵歴史家、人類学者︶。最新作で取り上げたテーマは﹁女性の解放の歴史﹂だった。深刻化するアフガニスタンの女性差別、日本の男女の問題……。トッド氏はどう見るのか。ジャーナリストの大野博人氏がオンラインで聞いた。﹁性と社会﹂を特集したAERA 2022年1月31日号の記事を紹介。 ︻写真︼エマニュエル・トッド氏はこちら * * * ──西欧以外の社会にも、性をめぐる問題は重くのしかかっています。たとえばアフガニスタンの女性差別は深刻です。 アフガニスタンはイスラム圏の国で、父系、内婚制です。女性の地位は最
-
哲学者サルトルとボーボワール、最近では経済学者のトマ・ピケティ氏など、フランス知識人は常に、新思想で世界をリードしてきた。目下、最先端の流行は﹁イスラム左翼﹂。これまでとは違う形で、仏学界が大論争を展開している。︵パリ 三井美奈︶ イスラム左翼の特徴は、相手の言論の封殺。﹁植民地主義者﹂﹁差別論者﹂とみなした標的に、ネットやデモで猛烈な抗議を仕掛け、発言の場を奪う。米国では、少数派差別に少しでも加担するような発言をした著名人を糾弾し、公の場から排除する﹁キャンセル・カルチャー﹂が強まっているが、そのフランス版と言えば、近いだろう。 論議の始まりは、ビダル高等教育・研究相が2月半ば、テレビ番組で﹁イスラム左翼が社会を腐敗させている﹂と糾弾したこと。パリ・ソルボンヌ大の劇上演会が急進的左派のデモ隊乱入で中止された例を挙げ、大学の実態調査を行うと宣言した。専門家の調査機関を組織し、大学に被害の情
-
1