3月15日、東京都議会で開かれた緊急集会で発言する筆者 時代というものがある。私が政治や社会、また文化の変容に敏感になったのは中学生の頃だった。13歳~14歳という少年期に自己形成し、﹁政治﹂をテーマとした学校内新聞を創刊したことを、高校進学時の内申書に書かれたことを、16年間裁判で争った当事者だった私は、政治の場に実際に身を移してからも﹁表現の自由﹂﹁内心の自由﹂に対して動物的な勘が反応し、議論の最前線に押し出されている。1999年は﹁盗聴法︵通信傍受法︶﹂だったし、2005年は﹁共謀罪﹂だった。そして、昨年から今年にかけて﹁児童買春・児童ポルノ禁止法﹂﹁東京都青少年条例﹂の議論の渦中にいる。 政治が悪くなるとしたら、痛い思いをしたことのないボンボン、特別扱いされてチヤホヤされることに慣れているオヤジたちが︵一部は女性もいるが︶、﹁道徳﹂﹁秩序﹂﹁安定﹂をかざして人の心に土足で入り込む欲