︻モスクワ=副島英樹︼旧ソ連軍記念日にあたる﹁祖国防衛者の日﹂の23日、ロシア極東ウラジオストクなど3都市が新たに﹁戦功都市﹂に加えられ、メドベージェフ大統領が認定証を贈呈した。戦功都市はこれで、対ドイツ戦の前線となったロシア西部を中心に計30都市となるが、極東での認定は初めて。第2次世界大戦での﹁対日戦勝﹂を再確認することで、北方領土返還を求める日本側を牽制︵けんせい︶する狙いもあると見られる。 クレムリンでの贈呈式でメドベージェフ大統領は﹁極東初の戦功都市は、我々の国家の精神的、領土的偉大さの象徴である﹂と強調。プシカリョフ市長は﹁南サハリンやクリル、中国、朝鮮の解放作戦への功績が認められた﹂などと述べた。﹁クリル﹂は北方領土や千島列島からなるクリル諸島を意味する。 ロシアのラブロフ外相は﹁第2次大戦の結果として北方領土がソ連に移ったと日本が認めない限り、平和条約交渉は無意味﹂と述