チュー米エネルギー長官は11日、石油やガスなど従来型の化石燃料に関するエネルギー省の研究開発費を45%削減する方針を明らかにした。14日に発表する2012会計年度の予算教書に盛り込む。AP通信が報じた。 オバマ大統領は35年までに電力の80%を太陽光や風力、原子力など、二酸化炭素排出量の少ないエネルギーで賄う方針を打ち出しており、研究費を捻出するために化石燃料関連を削ることにしたという。 同省は化石燃料研究部門の研究開発費について、現状の45%に相当する4億1800万ドル︵約350億円︶を削減。これに伴って燃料電池プログラムも廃止する。イリノイ州にある大型加速器テバトロンなど二つの研究施設も閉鎖する。 一方で、クリーンエネルギーに関する研究や投資は約3割増やし、80億ドルに達する見通しだとしている。︵共同︶