政府は、旧ソ連諸国の一つ﹁グルジア﹂の国名表記を、同国からの要請に応じて﹁ジョージア﹂に変更する方針を固めた。 今月下旬で調整が進んでいるマルグベラシビリ大統領の来日の際、安倍首相に改めて変更の要請がある見通しで、日本政府はこれを受けて必要な法改正を検討する。 グルジアの国名はグルジア語では﹁サカルトベロ﹂だが、関係者によると、国連加盟193か国のうち約170か国は、英語表記に基づく﹁ジョージア﹂の呼称を使っている。ロシア語の表記が起源の﹁グルジア﹂と呼んでいるのは、ロシアなど旧ソ連圏と中国、日本などだけだという。 グルジア政府は、2008年にロシアと軍事衝突して国民の反露感情が高まったのを背景に、﹁ジョージア﹂と呼ぶよう各国に働きかけていた。