﹁尖閣棚上げが賢明﹂…中国副総参謀長が見解︵読売新聞︶ 中国人民解放軍の戚建国副総参謀長は2日、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議︵英国際戦略研究所主催︶で、沖縄県・尖閣諸島問題について﹁我々より知恵のある次世代の人に解決してもらうべきだ﹂と述べ、中国側が1970年代に日中の合意があったと主張する﹁棚上げ﹂状態に戻るべきだとの見解を示した。 尖閣諸島問題において、案の定﹁領有権棚上げ論﹂が出てきましたね。本稿では、棚上げ論について書いた2010年10月30日の記事を少し手を加えた上で再掲いたします。 中国が﹁棚上げ論﹂を言い出すタイミングとは尖閣の領有権棚上げ論とは、訒小平が言い始めたものです。1978年10月23日、訒が日中平和友好条約の批准書交換のため訪日し、﹁尖閣諸島の領有問題については中日間双方に食い違いがある。国交正常化の際、両国はこれに触れないと約束した。今回、平和友好条