北海道・知床沖の観光船沈没事故で亡くなった兵庫県小野市の男性︵66︶と女性の夫婦の30代の長男が2日、報道陣の取材に応じた。東京都北区在住で弟︵33︶を含め、家族3人を失い、長男は﹁今はショックで何も言えない。こんなことになって悔しい﹂と語った。︵杉山雅崇︶ 両親と弟が事故に巻き込まれたことを知ったのは、4月24日午前1時ごろ。北海道警から電話があった。その後、国土交通省の家族支援対策室などと連絡を取り、現地に入った。一報を受けてから3~4日間、何も食べられず、寝ることもできなかった。 知床遊覧船の桂田精一社長による説明会にも出席した。反省した様子が伝わってこなかった。桂田社長に対し﹁事実を事実と受け止め切れていない﹂と怒りをあらわにし、説明会の途中で笑いを見せた社長に、思わず﹁笑うな﹂と叫んだ。 ほかの遺族からの質問に桂田社長は十分な返答ができず、﹁海のことを知らないんだな﹂と感じた。﹁
![知床観光船沈没で両親と弟が犠牲 長男、運航会社社長の対応に憤り「海のこと知らない」 | 神戸新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/35e1abd3841fd787d6c3800e5e0744ac96bbcc37/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnordot-res.cloudinary.com%2Fc_fill%2Cw_400%2Ch_210%2Cg_faces%2Cq_auto%3Aeco%2Fch%2Fimages%2F893977529598427136%2Forigin_1.jpg)