昨日、民放労連青年協議会というところが主催したセミナーに参加してきた。そこで、アカデミー賞の外国映画賞を受賞した映画﹁おくりびと﹂の脚本を書かれた小山薫堂さんの講演があり、そのお話を聞けた。小山さんはちょうど﹁おくりびと﹂がアカデミー賞を受賞したばかりということで、それにまつわるさまざまに面白いお話を聞かせてくれたのだが、その中でも特に印象に残ったエピソードがあったので、それをここに紹介したい。 小山さんは、さまざまな紆余曲折の末この映画の台本を書いたのだけれど、その初号試写を見終わった時に、﹁これはいける﹂という確かな感触をつかんだのだそうである。それで、どうせなら宣伝も自らが担当しようとしたのだけれど、これが思いのほか難しかったらしい。というのは、﹁おくりびと﹂という映画は取り扱ってるテーマが﹁死﹂なだけに、イメージが良くないということで、みんなあんまり積極的に取り上げてくれなかったの