20年以上前に、大きなブームを巻き起こしたゲームブック。番号が割り振られたパラグラフ︵段落︶を辿ることで物語が展開していくため、本でありながら時には物語が大きく変わることも。そのため想像力と冒険心を大きく刺激され、当時多くの方がプレイに興じました。 壮大な物語が展開された﹁ソーサリー﹂四部作や、様々な作家が参加した﹁ファイティングファンタジー﹂シリーズ、独特な言い回しや皮肉たっぷりの文章が光る﹁グレイルクエスト﹂シリーズなど、海外からやってきた名作だけでも実に多彩なラインナップを誇ります。 もちろん国内でも様々な名作が誕生しており、伝奇や民話を丁寧に織り込みつつ少年少女の物語を描いた﹁送り雛は瑠璃色の﹂や、モンスター側に視点を置いた意欲作﹁モンスターの逆襲﹂、ゲームブックでは比較的珍しいSFモノながらもキャラクターおよびストーリーで読者を魅了した﹁フォボス内乱﹂など、枚挙に暇がありません。