21カ国の1万5000人以上を対象とした評価研究が実施され、新型コロナウイルス感染症︵COVID-19︶の予防接種を受けた人が受けていない人に対して示す否定的な態度が、受けていない人が受けた人に対して示す否定的な態度よりも強烈であることが示唆されたと報告する論文が、Natureに掲載される。この結果は、保健当局の勧告に従う人々が、ワクチン接種を受けない人々は公衆衛生を脅かしていると考え、それらの人々に差別的な態度で接することを実証している。この論文の著者は、この行動が、パンデミック︵世界的大流行︶管理の妨げになり、パンデミック以前と比べて社会の分断が進む事例が生じ得ると結論付けている。 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2︵SARS-CoV-2︶に対するワクチンの展開は、ワクチン接種の導入に従う人々とワクチン接種を忌避して未接種の状態にある人々との分断を生み出した。ワクチン接種を受けた人は
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