20代、30代の酒の消費量が減少している。その理由は何か。経営コンサルタントの鈴木貴博さんは﹁﹃酒の味が苦手﹄というのは少数派で、酒を嫌いになったわけではない。行動変化の理由としては、﹃アルコールを飲むと生産性が著しく下がる﹄という見方が背景にありそうだ﹂という――。 酒離れの原因に挙げた﹁宴会文化の消失﹂﹁第3のビール﹂ もう何年もの間、﹁若者の酒離れが起きている﹂という話題がビジネスの世界で議論になっています。この話自体には諸説があって、若者に言わせれば﹁成人になった当初から飲んでいないので私たちは犯人ではない﹂といいます。国税庁の﹁酒のしおり﹂を見ると成人1人当たり酒類消費数量は1992年の年間102リットルをピークに、2020年には75リットルにまで減少していますから、誰かが酒を飲まなくなったのは事実です。 私はこの﹁酒離れ﹂についてこれまでもいくつかの説を唱えています。最初の頃は