︵1︶メタ情報の欠落 ︵2︶要点の分からない見出し ︵3︶複雑な条件の文章表現 ︵4︶分類を表さない名前 ︵5︶過剰な言い換え ︵6︶対称性のない表現 ︵7︶指示代名詞の多用 ︵8︶相互関連の分からない個条書き ︵9︶時系列の乱れ ︵10︶語感と実感のミスマッチ 今回はこの4番目、﹁分類を表さない名前﹂を紹介しよう。 なお、本連載の第1回、﹁名前にとことんこだわるべし﹂でも関連のテーマについて書いているので、未読の場合はそちらも参考にしてほしい。 ■﹁名前﹂と﹁名前が表す概念﹂の対応関係に気を付ける 例えばシステム開発をする場合は、画面や入力欄、手続きに名前を付けなければならない。さらにプログラム言語上の識別子として使う名前が別に必要になることもある。そんなわけで、IT関係の仕事をしていると、新しい﹁名前﹂を考える機会がほかの仕事よりも多くなる。 常識的には、﹁名前﹂はそれぞれ何らかの概念