つい先日、﹁すぐに心が折れてしまう若手に対して、上司としてすべきこと﹂はありますか?と聞かれました。 実は、2015年から﹁労働安全衛生法﹂を根拠として、労働者が50人以 上いる事業所では、毎年1回、ストレスチェックを全 ての労働者に対して実施することが義務付けられているのです。 そのため、上司は部下のメンタルヘルスに対して、注意を向けざるを得ないという状況が、たしかにあります。 ですが、そもそも、心が折れてしまう、というのは、一体どのような存在なのでしょうか。 ﹁心が折れる職場﹂の見波利幸によれば、心が折れてしまった状態とは、﹁無気力状態﹂のことを指します。 ﹁頑張ったって、ムダだ﹂﹁どうせ社員のことなど見ていない﹂という意識が広がると、当初は会社に対して怒りを覚えていた社員が、次第に無気力になっていきます。 恐ろしいもので、無気力は怒りよりも組織の活力を失わせていきます。怒るという