よく知られた知能検査の一部の項目を使うだけで、統合失調症患者の理解、判断力などを短時間に測ることができることを、大阪大などの研究グループが明らかにした。 約100人に1人が統合失調症の患者とされ、発症の平均年齢は20代前半。妄想、幻覚、意欲低下などの症状がある。患者の約半数は判断力や記憶力が落ちる﹁認知機能障害﹂もあるが、その程度をつかもうにも、現在の知能検査は長時間かかり使いにくかった。 同大の橋本亮太准教授︵精神医学︶らは知能指数の測定によく使われる知能検査に着目。1時間半かけて13の検査課題をするが、統合失調症に特徴的な障害などを考慮し、患者150人の実験で評価した結果、二つの課題だけで患者の知能指数を適切に測れることが分かった。 二つの課題で出した知能指数から、電話をかけたりおつりの計算をしたりなど、日常生活で出来ることの程度もわかる。患者本人や家族に暮らしのなかで出来ることの目安
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