・スイッチングレギュレータは効率が良いことが一番のメリットだが、デメリットもよく理解したうえで使わないと、様々な問題に遭遇する。 電源設計を始めるにあたって、おおよその仕様が決まれば、次はスイッチングレギュレータかリニアレギュレータの選択という作業に入ることになります。要求仕様を満たすために明らかにどちらかでなければならない場合はいいのですが、どちらでも行けそう、というケースも多々あります。この際は、それぞれの特徴と長所短所をもとに検討することになります。図29にスイッチングレギュレータの長所と短所、そして図30にはリニアレギュレータとの比較をまとめてみました。 一番の長所は、変換が自在にできる点だと思います。降圧が最もよく利用されると思いますが、電池などの低電圧から昇圧したり、正電圧から反転させ負電圧を作ったり、あるいは、リチウムイオン二次電池(例:4.2V~2.8V)から3.3Vのよう