先週末の金曜日に掲載した﹁﹃解読不能は数学的に証明済み﹄、RSAを超える新暗号方式とは﹂がアクセスランキングの2位に入っているが、はてなブックマークやブログで、たくさんのご指摘、ご批判をいただいた。取材、執筆したニュース担当記者である私︵西村賢︶はいくつかお詫びしなければならない。1つは記事タイトルや冒頭の記述だけを見ると、まるで確定事項のように見えること。アルゴリズムの公開や検証が済んでいないので﹁原理的に解読不能と主張する研究者が現れた﹂と書かなければならないところだった。記事の末尾で﹁CAB方式は、まだ実績がなく事実上未公表の技術だ。情報が公になっていくにつれて、専門家たちがどう反応するかは未知数だ﹂と書いたときには、今後アルゴリズムが公表されてすぐに理論的な瑕疵が見つかる可能性があるという意味のつもりだったが、誤解を与える記事構成だった。 アルゴリズムを非公表にしたまま﹁解読不能