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今年4月に没後100年を迎えた石川啄木は、東京朝日新聞に校正係として入社した翌年の明治43年、新設されたばかりの朝日歌壇の選者に抜擢(ばってき)された。同歌壇の由緒はなかなかのものなのである。 その朝日歌壇の、日付はやや古いが8月20日付の入選歌を見て驚いた。反原発の歌がずらりと並び、どこの運動組織が発行する機関紙の短歌欄かと思ったほどだ。便宜上、番号を付して引けば、(1)原発の再稼働否(いな)蟻のごととにかく集ふ穴あけたくて(2)100円の帽子被って参加した脱原発デモの後のかき氷(3)原発を残して死ねじと歩く老爺気負わずノーと夕風のごと(4)国会を囲む原発NOの輪に我も入りたし病みても切に-といった具合で、4人の選者のうちS氏が(1)、(2)、(3)を第1、第2、第3首に入選させ、T氏が(2)を第1首、(4)を第2首に選んでいる。 入選歌の序列は明確ではないが、新聞の俳歌壇では第1句(首
朝日新聞のコラム「天声人語」を書き写すための専用ノートが人気だ。書き写しを実践する人が多いことを受け企画されたもので、2011年4月末から全国の朝日新聞販売所(ASA)を中心に販売されている。 ノートはA4判で1冊210円。新聞から切り抜いた天声人語をノートにスクラップし、その下のマス目に内容を書き写す。マス目は天声人語とまったく同じ字数・行数になっている。 学校や企業が100冊単位で購入も 天声人語は朝日新聞の1面に毎日掲載されているコラムで、大学などの入学試験に出題されることも多い。ノートの説明には、「毎日続けると、世の中のいろいろなできごとがわかります。知っている言葉がどんどん増えて、文章の構成力やリズムも身につきます」と書き写しの効果が書かれている。 天声人語はぴったり602文字のため、これを手書きでていねいに書き写すとなれば1日あたり30分ほど時間がかかり、ノート1冊で1か月続け
全国の地方議会のうち、首長が提出した議案をこの4年間で一本も修正や否決していない「丸のみ」議会は50%、議員提案の政策条例が一つもない「無提案」議会が91%、議員個人の議案への賛否を明らかにしない「非公開」議会が84%――。朝日新聞の全国自治体議会アンケートで、こんな議会のていたらくがはっきりした。いずれにも当てはまる「3ない議会」は全体の3分の1に及ぶ。 アンケートは1月、都道府県と市区町村の計1797の議会を対象に実施した。回収率は100%だった。 2007年1月からの4年間で、首長提案の議案数は1議会あたり平均414本。修正または否決が3本以下の議会が全体の82%を占めた。 地方分権に伴い、議員には住民のくらしに即した条例づくりが求められるが、4年間で議員提案の政策条例の制定数が1本以下の議会が98%にのぼった。 個々の議員の議案への賛否は、議員の評価に不可欠な情報だが、公開
朝日新聞が2011年春にも有料の電子版を創刊することが分かった。日本経済新聞が、日本の新聞業界としては初の有料電子版の創刊に踏み切って約10ヶ月。すでに有料読者数が10万人を突破するなど、当初の予測よりは好調だとされ、朝日もこれに追随する形になる。 ただ、新聞社にとって電子版の充実は、「紙媒体離れ」につながりかねないだけに、販売店対策が電子版成功へのカギになるようだ。 日経の電子版の有料会員は10万人突破 2010年3月23日に創刊された日経の電子版の有料会員は4月下旬に6万人を突破。10月にアイフォーン(iPhone)に対応してから加入のペースが上がったといい、10年12月には、10万人を突破した。 料金プランは、電子版のみを月額4000円で購読するプランと、紙媒体プラス1000円で紙媒体と併読するプラン(朝夕刊セット版地域では月額5383円)の2つ。日経の発表によると、有料会員の6~7
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