(畜産経営は生産基盤の維持・強化が課題) 近年、主要畜種の飼養戸数は、生産者の高齢化等により減少傾向で推移しています(表2-4-3)。一方、1戸当たりの飼養頭羽数は増加しており、大規模な経営体に生産の集積が進んでいます。 しかしながら、大規模化を進めるには規模に応じた体制を整備する必要があり、設備投資の負担や限られた労働力による適切な個体管理、深刻な人手不足等が課題となっています。 このため、畜種ごとの経営安定対策の着実な実施、後継者や多様な担い手への経営継承の円滑化や新規参入の促進、ロボット技術やICT(*1)の活用促進、ヘルパー組織等の各種支援組織の活用促進等に加え、畜産農家と関係者が連携・結集し、地域全体で収益性を向上させる畜産クラスター(高収益型畜産体制)の下での取組の推進により、生産基盤の維持・強化に取り組んでいくことが重要です(図2-4-18)。また、安全・安心への関心や健康志