TBSラジオが目指す方向はどこか──。﹃4月度首都圏ラジオ個人聴取率調査﹄︵ビデオリサーチ調べ︶が発表され、TOKYO FMが0.7%で半年ぶり2度目の単独トップに輝いた。2位にはニッポン放送とJ-WAVEが0.6%で並んだ。かつての王者であるTBSラジオは0.5%で4位に転落して、業界に衝撃が走っている。ラジオ局関係者がその背景を解説する。 ﹁この結果は、必然かもしれません。2018年に就任したTBSラジオの三村孝成社長は﹃聴取率調査﹄ではなく、パソコンやスマホで放送を聴ける﹃radiko﹄︵ラジコ︶のデータを重視していますからね。たしかに、そのほうが実数値を測れます。 ただ一方で、ラジオ受信機で聴いている人もたくさんいる。だから本来なら、片方だけではなく、両方に力を入れたほうがいい。しかし、﹃聴取率調査﹄に豪華ゲストを呼んだり、プレゼントを上げたりする﹃スペシャルウィーク﹄を廃止し、復