作家 高橋弘希さんの寄稿 朝日新聞には、A賞受賞時にもエッセイを寄稿した。一般の読者は知らぬと思うが、とゆうか私も知らなかったが、A賞を受賞すると各新聞紙へのエッセイ寄稿が慣例である。 しかし﹁私がA賞を受賞して﹂というテーマで、何紙にもエッセイを書くので、すぐにネタが尽きる。結果として本紙に寄稿したエッセイは﹁私がA賞を受賞して﹂ではなく﹁私が竜王を諦めた理由﹂になってしまい、本紙文化部からは完全にひんしゅくを買ったものと思っていた。 しかしそこは懐の広い本紙である。この度、再びエッセイの依頼がきた。一月初旬の掲載なので、干支︵えと︶について記せ、あるいは亥︵いのしし︶年なので猪突︵ちょとつ︶猛進をテーマにしても可、とのことだ。 亥と言えば、私は過去に秩父で猪鍋︵ししなべ︶を食べたことがある。豚肉とは違い、脂身に軽さがあり、しかしながら淡泊とも言い難い芳醇︵ほうじゅん︶な味わいがあり、大
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