﹃ザ・ワールド・イズ・マイン﹄や﹃愛しのアイリ ーン﹄など、数多くの話題作、問題作を発表 し続けている新井英樹。絶版になっていた彼 の初連載作品﹃宮本から君へ﹄が太田出版 より復刊されることになった。撮影/尾藤能暢 1991年から94年まで﹁モーニング﹂︵講談社︶で連載された、﹃宮本から君へ﹄︵以下、﹃宮本﹄︶。不器用で熱い生きざまを前面に押し出し、﹁大人の世界﹂で生きていくことがヘタなサラリーマン・宮本浩を描いた作品だが、彼のウザいキャラクターや波乱のストーリー展開などで、轟然たる反響を巻き起こしたことでも知られている。たとえば、﹁マルコ・ポーロ﹂︵文藝春秋︶などの当時の雑誌で、﹁﹃宮本﹄はなぜ嫌われるのか?﹂といった特集まで組まれているほどである。バブル期の日本で最も嫌われたマンガ︵帯コピーより︶の作者は今、何を考えているのだろうか。 ――まず、﹃宮本﹄の復刊に際してのお気持ちは? ︻
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