石川県輪島市の観光名所﹁朝市通り﹂では、能登半島地震で発生した火災で200棟以上が焼け、およそ5万平方メートルが焼失した。1か所から出た火の手は瞬く間に広がり、多くの住民が犠牲になった。なぜ火災は拡大し、住民たちの命を救うことはできなかったのか。 火災について取材を進めると、消火活動を阻むいくつもの想定外と誤算が重なっていたことがわかった。 ︵金沢放送局 記者 竹村雅志︶ 帰省中だった清水宏紀さん︵46︶の実家は朝市通りのすぐそばにあった。 ゆったりとした元日を、父の博章さん︵73︶と、母のきくゑさん︵75︶の3人で過ごしていた。 ケーキを食べながら、2日前に誕生日を迎えたきくゑさんを祝っていた。 午後4時すぎ、輪島市で震度4と震度7の地震が相次いで発生。1回目の揺れのあと、清水さんは﹁津波がくるかもしれない﹂と思い、駐車場に止めてある車のもとへ向かった。 そのとき、2回目の大きな揺れ
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