目を離した隙に、わが子がどこかへ行ってしまうことがある。知的障害のある子供の一時的失踪-。山中に迷い込んだり交通事故に遭ったり、中には命を落とす子もいる。親たちにとっては切実な問題だが、行政による当事者への実態調査や包括的な支援はほとんど行われていない。﹁家族だけでは限界﹂。そんな苦悩もまた、ほぼ知られていないのが現状だ。 ︻写真︼高崎市が貸し出しているGPS機器︵右側の靴のかかと部分︶。専用の靴やベルトに装着できる ガチャ、ガチャ…。深夜、自宅玄関のドアノブを回す音がする。布団から跳ね起き、あわてて駆け付ける。奈良県内の養護学校に通う長女︵17︶が外に出ようとするのを止めなければならない。 長女が突然失踪したのは昨年11月30日のこと。連れだって出かけた大阪・難波の地下街で、50代の父親がATMを操作しているわずか20秒の間に、いなくなってしまったのだ。 周囲を捜したが見つからず、父親は
![わずかな隙に失踪…支援なき知的障害者の家族 安全か自由か「正解」見つからず(産経新聞) - Yahoo!ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5734496c4eb9323c591a1c362a22cb5577ef5995/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnewsatcl-pctr.c.yimg.jp%2Ft%2Famd-img%2F20230507-00000010-san-000-6-view.jpg%3Fexp%3D10800)