﹁想定していた5倍のペース。初年度に3万冊の注文を見込んでいたが、今のペースだとふた桁万台に乗りそうです﹂――。 そういって笑みを見せるのは、新規事業の社内起業制度に応募し、3人のメンバーとともにノハナを開発してきたミクシィ イノベーションセンターの大森和悦。来客者などが通される会議室フロアの狭い1室を﹁ガレージベンチャー﹂のごとく占拠し、4人で手分けをしながら注文があった数千のフォトブックのデータ検品などをしてきた︵梱包・発送等は別所︶。 出だしが好調なことから、25日には執行役員の計らいでエンジニア3人が増員され、メンバーは7人に。ガレージは手狭になってきた。 ■﹁ママには忙しくて時間がない﹂ 大森には3歳の息子がいる。﹁誤解を恐れずに言えば、自分の嫁と子どものために考えたサービス。家族のコミュニケーションや笑顔を増やすような家族向けサービスを作りたかった﹂。大森のそんな思いは、スマホ