唐鎌大輔 [みずほ銀行チーフマーケット・エコノミスト] Jul. 19, 2024, 06:40 AM ビジネス 8,842 最新の日銀「資金循環統計」からは、インフレや円安を背景に政府債務の圧縮が順調に進んでいる足元の状況が読み取れる。 REUTERS/Issei Kato 前回寄稿では、6月末に日銀が公表した資金循環統計(2024年3月末時点)で、家計の金融資産に占める外貨性資産(外貨預金や外貨建て投資信託など)が過去最高を更新したことに注目し、それが日本経済の今後にもたらす影響まで考察した。 実は筆者としては、この資金循環統計に関して、家計部門における変化以外にもう一つ注目すべき変化を併せて指摘しておきたかった。それは政府部門における変化だ。 5月中旬の寄稿「これは『インフレ税』の始まりなのか。実は減り出した日本の政府債務」に対しては非常に大きな反響があり、インフレにより政府債務残高
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