企業の情報漏洩の40%は紙の書類からだと言われる。その“紙”を暗号化する技術を、富士通がCEATECで参考出展している。 文書の一部を部分暗号化して印刷すると、暗号化された部分にモザイクがかかった形で紙に印刷できる。この紙をスキャナで読み取れば、印刷された内容から復号化が行える。 ﹁これまでも画像の一部をモザイク状に暗号化する技術はあったが、それを印刷して、印刷された紙から復号化できるのは初めて﹂だと富士通の説明員。 情報の配布や回覧などは、まだまだ紙で行われることが多い。また機密の情報であっても印刷して持ち歩くことが、情報漏洩につながる。印刷された内容の一部分――例えば個人情報の部分だけを暗号化しておき、普段の利用は紙ベースだが、普段必要のない情報は暗号化しておくといった使い方が考えられるという。1枚の紙の中で複数の部分を暗号化し、その領域によって閲覧できる権限を変えることも可能。○○