メキシコ市――メキシコ政府は27日、全国の警官を対象に今年実施したウソ発見器も用いた薬物利用、心理描写や個人資産報告などに関する「試験」で、49%が落第したと述べた。AP通信が報じた。合格したのは42%だった。 バハカリフォルニア州の落第率は89%で、合格者はわずか4%だった。今回の試験は、メキシコ治安当局にまん延しているとされる汚職などの根絶を目指す対策の一環。麻薬カルテル根絶はメキシコ内政の重要懸案となっているが、警官と麻薬密輸組織の癒着は根強く、警察幹部も多く逮捕されている。 メキシコのカルデロン大統領によると、試験は州、市町村の警官5万6000人以上を対象に実施。このうち警官に不適格と判断されたのは約2万7700人だったという。これらの警官に対する今後の処置は不明。 メキシコの警官総数は約37万5000人となっている。労働法との関連で、不適格者を即座解雇出来ない事情も抱えているとい