ライフと文学に関するardarimのブックマーク (2)
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そのじいさんが亡くなった。 昨年に父が亡くなり、私の実家は車を処分したので、実家に帰省するときはレンタカーを予約する。この連休もそうした。 安いので、地元の自動車修理工場がフランチャイズでやっているインディーズ系レンタカーにしてみたら、受付してくれた事務の親切な女性は、レンタカー約款を読み上げる間中修理工場から爆音で流れてくる演歌のUSENに向かって突然﹁ああうるさいっ!﹂とブチぎれ、﹁あなたもうるさいと思うでしょう!?﹂と私に同意を求め、同僚に修理工場につながるドアを閉めさせると、﹁最後に乗っていたのは平成15年式のbB(みんなの地元のDQNがよく乗ってたやつ)です。令和になってもまだ乗ってました﹂というある意味SDGsでは? みたいなことを平気で言う私に、令和2年式フィットハイブリッドという、まさに隔世の感というほかない車の操作方法をとても丁寧におしえてくれた。 そんな調子で車を借りて
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その灰色の猫は夏ごろから僕らの寮に住んでいた。 エアコンもない居室のドアは、いつも開けっ放しだし、24時間誰かが起きていて誰かが起きていたから 気が向いた部屋に入っては、ベッドで寝たり、餌を貰ったり、酔っ払いに絡まれたりしていた。 ぼくの周囲の友達からはタロウちゃんと呼ばれていたが、いろんな部屋に出入りしていたので沢山の名前を持っていたようだ。 タロウちゃんは、弁当が入ったコンビニ袋を開ける音を聞きつけると コンクリートの廊下をカチャカチャと爪を鳴らしながら走ってきて、分け前をねだってきた。 授業をさぼって寝ていると、ベッドに入ってくるのだが多分ノミを背負っていたから、その後で体が痒くなったりした。 その秋にタロウちゃんは友達の先輩のベッドで子供を3匹産み落とし、僕らは彼が実は彼女だったことを知った。 冬になる頃、子供はいつの間にか1匹になっていたが、僕らもタロウちゃんも特に気にせず いつ
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