岩手競馬の競走馬から禁止薬物のボルデノン︵筋肉増強剤︶が相次いで検出された問題で、岩手県警は原因について、寝床のわらにカビが発生し、それを食べた馬が体内でボルデノンの成分を生成したため、と判断したことが分かった。県警は県競馬組合から告発を受けて競馬法違反︵禁止薬物使用︶で捜査していた内容を事件性がなかったと結論付けて、近く盛岡地検に書類送検する方針を固めた。 岩手競馬では2018年以降、出走馬から相次いでボルデノンが検出され、原因不明のままレースの中止と再開を繰り返していた。県警は19年、県競馬組合から﹁何者かが故意に摂取させた﹂として告発を受け、捜査を始めた。