前回は、Dockerとは何? を理解していただくためにchrootの概念と応用例を紹介しました。chrootのなんたるかは少し身近に感じていただけたかと思います。 今回はこれをふまえ、ちょっと実践してみましょう。まずはざっくりと……chrootと現在のDockerを比較してみます。 chrootは、主にホストOSと監獄におけるファイルシステムの分離です。しかし、アプリのプロセスは、ホストOSを含めたシステム全体で共通で、ネットワークについても共通です。 一方、Dockerはファイルシステム、プロセス、ネットワークもすべてホストOSと分離ができます。右の比較表だけ見ると、Dockerがあればchrootはいらない? と思うかもしれませんが、そんなことはありません。chrootは前回説明した障害復旧以外にも、ソフトウェアパッケージのビルド環境やFTPサーバ、メール転送の機構など特定の機能を実現
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