7月初めに起きた静岡県熱海市の大規模な土石流災害は、その被害状況の把握に県が公開した地形のオープンデータが使われました。静岡県は、仮想空間に建物や森、河川など県を丸ごと再現する﹁VIRTUAL SHIZUOKA﹂︵バーチャル静岡︶構想を掲げ、全国で初めてとなる地形データのオープンデータ化を進めてきました。地形データのオープンデータ化に二の足を踏む自治体が多い中で、なぜデータをオープンにし、どう進めてきたのでしょうか。また熱海の災害ではどのようにデータを活用したのでしょうか。 発災半日後、有志チーム結成7月3日午後、Facebook上に﹁静岡点群サポートチーム﹂という有志グループが立ち上がりました。中心となってメンバーを集めたのは、静岡県建設政策課で土木工事へのICT︵情報通信技術︶の活用推進を担う杉本直也さんです。3日午前に土石流発生のニュースを目にし、過去の災害対応の経験から﹁被害が
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