posted by 西牟田靖︵ノンフィクション作家︶ 友人たちと4人で住んでいた3階建ての一軒家から、木造2階建てのボロアパートへ、2000冊近くの蔵書を移したところ、床が完全に本で埋まってしまった。その様子を写真に撮り、ネット上に公開したところ、まったく違う意見を同時に寄せられた。﹁床が抜ける﹂というものと﹁それぐらいじゃ抜けない﹂というものだ。 いったいどちらが正しいのだろうか。﹁本で床が抜ける﹂という話はときどき噂話として聞くことがあるが、都市伝説ではなく、ほんとうに抜けたりするのだろうか。三面記事を探ったり、専門家に話を聞いたりして、真相を探ってみた――というのが、前回の記事︵﹁本で床は抜けるのか﹂︶のあらすじである。続編の今回は床抜け問題について、さらなる実例や、床が抜けないようにする方法について考えてみたい。 恐ろしい話 軍事ジャーナリスト加藤健二郎さんが話してくれた﹁本で床が