会社や家庭、学校などさまざまな集団に存在する﹁ルール﹂。細かくルールを設定するとやるべきことが明確になりやすい一方で、細かすぎると窮屈さを覚える人もいるのではないだろうか。 大阪で天然エビ専門の加工会社﹁パプアニューギニア海産﹂を営む武藤北斗さんは、工場で働く従業員に向けて、あえて﹁好きな日に休んでよい﹂﹁嫌いな作業をしてはいけない﹂といった、一般的な職場ではまず見かけない細かなルールを数多く設けている。 ﹁細かいルールこそが人を生きやすくする﹂と考える武藤さんに、組織を良くするためのルールを作る上で大切にしていることを伺った。 ルールとは一般的に、集団に属する人たちが、秩序を保って行動できるように制定されるものだ。それゆえに﹁人を縛るもの﹂というイメージが根強くある。ルールが細かくあればあるほど、息苦しく思えてくる人もいるだろう。 だが、ルールがなければ﹁窮屈さ﹂から解放されるのだろうか