渡辺周防衛副大臣は2日、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議で行った演説後の質疑のなかで、中国の国防予算の拡大を﹁脅威﹂だと指摘した。その後﹁懸念﹂という意味だったと釈明したが、日本政府は中国を﹁脅威﹂と位置づけることを慎重に避けてきた経緯があり、議論を呼ぶ可能性がある。 渡辺氏は﹁航行の自由の保護﹂をテーマに演説。会場から中国の軍事的台頭について﹁あなたの国にとって脅威か﹂と問われ、渡辺氏は﹁軍事的予算の伸びがどういう意図でどういう能力を増やそうとしているのか不透明だ。このことは脅威と言わざるを得ない﹂と答えた。同じ質問を受けたインドネシアのプルノモ国防相は﹁地域において中国は脅威ではないと信じる﹂と述べた。 渡辺氏はその後、報道陣の取材に対して﹁脅威という言葉よりは懸念を持っていると言ったつもりだ﹂と釈明した。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。