中国海軍の艦艇が尖閣諸島周辺の接続水域に初めて侵入したことに、沖縄県石垣市の中山義隆市長は﹁非常に強い危機感を持っている﹂と述べました。尖閣を行政区域に抱える市政トップとして当然の反応でしょう。対照的に何もコメントしなかったのが翁長雄志知事でした。 翁長氏は昨年5月の外国特派員協会での会見で﹁私も尖閣は日本固有の領土だと思っている﹂と明言しました。ならば即座にメッセージを発してもよかったはずです。共産党の志位和夫委員長も﹁軍艦侵入は軍事的緊張を高めるだけ﹂と批判したのですから。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設反対を訴える翁長氏として、中国の脅威を強調すると米軍基地の重要性を認めざるを得ないと懸念したのでしょうか。それとも翁長氏には危機感がないのでしょうか。︵編集局次長兼政治部長 有元隆志︶
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