鈴木大介×荻上チキ対談﹁絶望を減らす作業をしよう――﹂Vol.1 2010年頃から、出会い系サイトや出会い喫茶を通じ、荻上チキ氏はワリキリ︵売春︶をする女性100人以上にインタビュー調査を行った。そこで集められた膨大なデータと証言が一冊の本にまとめられた。そのタイトルは、﹃彼女たちの売春(ワリキリ) 社会からの斥力、出会い系の引力﹄︵扶桑社︶。DV、精神疾患、家庭環境、雇用不足、男女格差、借金など、社会から斥けられた“彼女”たちが、﹁今よりマシになるため﹂に、あるいは自身の﹁居場所﹂を求め、出会い系に引き寄せられていく。そこには、現代の売春問題の確かな一構造が浮かび上がる。 偶然にも、この本の発売と期を同じくして、ルポライターの鈴木大介氏が﹃援デリの少女たち﹄︵宝島社︶を上梓。こちらは、6年半にわたり、売春組織﹁援デリ﹂を密着取材。﹁援デリ﹂という“ビジネスモデル”の時代︵法規制︶に応じ
![僕たちが見た“売春”の現在 【鈴木大介×荻上チキ】 | 日刊SPA!](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ceba54cd5e1a20f1dad5f4238090c21b7851dfde/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnikkan-spa.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2012%2F12%2FDSC5481.jpg)